あなたは『おまかせ介護』?それとも『参加型介護』?
確かに必要なことはヘルパーさんの助けでなんとかなりますが、お年寄りの心のケアまではなかなかできないのが現状です。
せっかく顔を見に行くなら、大切な人の喜ぶ顔が見たいですよね。でも何をしたらいいかわからない。そんなことはありませんか?
そんな時は、簡単で効果のあるスキンシップを試しましょう!
それは、『手を触ってあげる』ことです。
人は年をとっても皮膚感覚だけは最後まで残るといわれています。たとえ会話が上手にできなくても、温もりや優しさはしっかりと伝わるんです。
高齢者は行動範囲が狭くなると、他の人と接する機会が減り、ずっと家にいるため家族やヘルパーとしか会わないという方も少なくありません。
誰かが身の回りの世話をしてくれていても、どうしても寂しく感じたり孤独を感じることもあります。
そんな時に、誰かが優しく握手をしてくれたり、横にぴったり体をつけて肩や背中に手を回すなど肌が触れるスキンシップをしてくれると、ホッとしたり安心できます。家族ならなおさらです。
介護の現場でも、肌が触れるスキンシップをとることで、認知症の症状が和らいだり、問題行動がおさまるケースも数多くあります。
肌が触れるスキンシップはとても重要なんです。
でも、どのタイミングでどんな風にスキンシップをとればいいか難しいところですよね。
そこで、おすすめなのが『ハンドクリーム』です。
お年寄りの肌はとても乾燥するので、介護施設でもハンドクリームをよく塗ってあげます。
でも、ただ『乾燥するから塗る』のではなく、『スキンシップとして手を触ってあげる』ことが大事です。
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- 〜 手順 〜
- 自分の手の平にハンドクリームをたっぷりつけます。
- クリームを両手で挟み、少し温めます。
- 手のひらで軽く伸ばしてから、お年寄りの手を優しく握ります。
- クリームを伸ばすのではなく、そっと乗せてあげるように、ゆっくりと握る箇所を変えます。
- 相手の手を温めてあげるように優しく握ってください。
※乾燥がひどい時は先に化粧水を手につけてあげてから、ハンドクリームをぬると保湿効果が高くなりますよ。
すごく簡単なので、スキンシップが苦手な男性の方もぜひ試してみてください。
介護は大変ですが、互いにふれあうと、介護される側だけでなく介護する側も相手の体温を感じ、心の距離がずっと近くなります。
ハンドクリームを塗る時の注意点
高齢者の皮膚はとてもうすくデリケートになっていますので、ハンドクリームを塗ってあげる時は以下の点に注意してください。
強くこすらないようにしましょう。
直接擦り込んだらダメです。
自分の手につけてから、相手の手を優しくギューっと握りながらつけてあげる感じがGood。
よく伸びる柔らかいクリームを使いましょう。
おすすめハンドクリーム
※メンソレータムの入っていない刺激の少ないものを選んでください。
高齢者のために研究されたハンドクリームというのはまだないのかもしれませんが、今後出てくると期待しています。